個人型確定拠出年金(iDeCo)について① ~概要とメリットデメリット~

iDeCoのパンフレットの画像
平成28年9月16日 厚生労働省報道発表資料より

「個人型確定拠出年金」は、2001年10月から開始されている年金制度です。
2017年1月から、60歳未満の者であれば誰でも加入でできるようになることから、この制度について調べてみました。

個人型確定拠出年金とは、国民年金、厚生年金等にプラスする、俗に「3階部分」と言われる部分の年金です。

個人がそれぞれ毎月掛金を積み立ててそれを金融商品で運用し、60歳以降に一時金又は年金で受け取ることになります。

例えば、証券会社に毎月20,000円を積み立て、その掛金で日本の債券や株式、外国の債券や株式等を購入して運用し、60歳以降に掛金と運用益を受け取ることになります。なお、運用で損が出た場合は、自己責任、自己負担になります。

通称は「iDeCo」といいます。※「individual-type Defined Contribution pension plan」の頭文字などから構成されています。



確定拠出年金(iDeCo)のメリット


確定拠出年金法を所管する厚生労働省のHPによると、メリットとしては、大きく3つを挙げています。

①掛金が全額所得控除される
→例えば、毎月2万円分の掛金を拠出した場合は、自分の税率が20%だとすると、年間4万8千円の節税効果が得られる
 ※20,000円×20%×12か月=48,000円

②運用益が非課税で再投資される
→通常、金融商品の運用には20%程度の税金が掛かるが、iDeCoの運用益は非課税である

③受け取る時に税制優遇措置がある
→一時金で受け取る場合は「退職所得控除」、年金で受け取る場合は「公的年金等控除」という大きな控除jが受けられる。


確定拠出年金(iDeCo)のデメリット


逆に、デメリットとしては、主に3つが挙げられています。

①積み立てたお金は原則として60歳まで引き出せない
②手数料が掛かる(開始時、毎月、受け取り時等)
③運用に失敗した場合、受取額が掛金より低い金額になる可能性がある


今日のまとめ


次回以降、これらのメリット、デメリットについて詳細に検討していきたいと思います。
iDeCoのメリットデメリットの画像