楽天証券iDeCoに「楽天・全米株式インデックス・ファンド」や「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が追加されます!

iDeCo口座を楽天証券で開設している方々に朗報です。

楽天証券は、12月23日(土)に予定されているシステムメンテナンスの後に、楽天証券iDeCoセレクションに以下の3つのファンドを追加することを発表しました。

  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))
  • 楽天・全世界株インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))
  • コモンズ30ファンド
この中でも私が特に注目しているのは、1番目の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」です。

今日は、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と私のiDeCoの運用方針について紹介します。





「楽天・全米株式インデックス・ファンド」とは


この商品は、バンガードが運用する「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF」(=VTI)に投資して、米国株式市場の動きに連動する投資成果を目指すものです。

少し分かりにくいので、どのような仕組みになっているのか、交付目論見書の図を引用します。
この図のように、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF」(=VTI・図の右から2番目の青い部分)を通して、米国株式への投資を行います。


バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)とは


ところで、この「VTI」というETF、どこかで聞いたことはないでしょうか。

これは、私が以前、iDeCoの運用商品を検討していた際に紹介した、シーゲル教授の推奨ポートフォリオに含まれていた商品です。
VTIは、以前にも紹介しましたが、米国株のほぼ100%の株式をカバーする指数に連動する商品で、これに投資することでアメリカの株式市場全体に投資することができます。

アメリカ株の市場平均への投資については、

  • 過去100年のデータからすると、年平均6.5%程度のリターンが得られる可能性が高いこと
  • 市場平均に投資しておけば、機関投資家の7割を上回るリターンを得られる可能性が高いこと
  • 分散投資になること
このような理由から、シーゲル教授を始め、チャールズ・エリスなどの様々な著名な投資家が勧めています。


個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用商品を改めて検討


それでは、このような商品がiDeCoセレクションに追加されることを受けて、iDeCoの運用商品について改めて検討してみます。

私は、iDeCoを楽天証券の「たわらノーロード 先進国株式」のみで運用していますが、そのように考えた過程と、運用開始後の状況は以下のとおりです。
  1. iDeCoの運用商品は、なるべくシーゲル教授のポートフォリオに近づけたい。
  2. 各社のiDeCoの運用商品ラインアップにVTIは存在しないので、それに近いものを探す。
  3. SBI証券の「iFree NYダウ・インデックス」がVTIに近い。(当時)
  4. しかし、SBI証券は楽天証券より口座管理手数料が高いため(当時)、SBI証券でのiDeCoの運用は断念。楽天証券での運用を決定。
  5. 4に伴い、VTIに近い「iFree NYダウ・インデックス」での運用は断念。
  6. 次善の策として、当面、楽天証券の「たわらノーロード 先進国株式」のみで運用する。
  7. 運用を開始した後、SBI証券が口座管理手数料を楽天証券と同額に引き下げる。
  8. 世の中の不条理を感じつつ、SBI証券への移管も含めてiDeCoの運用商品を考え中。
このような状況の中で、今回、楽天証券から、ほぼVTIと同じといってもいい「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が発表されました。


「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の追加を受けての運用商品の検討結果


これはもう待ちに待った商品と言えるので、検討するまでもないですね笑

iDeCo口座を他の証券会社に移管する場合は手数料が掛かりますが、今回は同じ楽天証券内で保有商品を入れ替える(スイッチング)だけなので、手数料も掛かりません。

また、確かに「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、VTIを直接購入するよりも信託報酬手数料が高いといった点はありますが、それでも信託報酬手数料は0.1696%と、かなり低い水準です。

今後は、iDeCoの運用商品に「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を組み込みたいと思います。

そして、シーゲル教授推奨ポートフォリオでは、20%は非米国株での運用を進めています。

そこで、最終的な運用方針としては、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を50%、「たわらノーロード 先進国株式」を50%という割合で運用していきたいと思います。


今日のまとめ


SBI証券が口座管理手数料を下げた時はショックで、楽天証券でもダウ平均に連動した商品が出てほしいなぁ…と思っていました。

まさか、楽天証券がほぼVTIと同じといってもいい商品を追加するとは。

追加の時期は平成29年12月23日以降ということですので、私のiDeCoの保有商品の入れ替えは、早くとも平成30年1月分からということになりそうです。

入れ替えの手続きなどについては、また改めて紹介したいと思います。

  • 楽天証券のiDeCoセレクションに3つの商品が追加された。
  • 中でも「楽天・全米株式インデックス・ファンド」はシーゲル教授推奨ポートフォリオに含まれる商品とほぼ同じもの。
  • 平成30年1月以降、iDeCoの運用商品に「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を組み込む。