ただ、それでも、ダウの犬戦略は、2003年から2017年の15年間で5度しかダウ平均に負けていません。
また、今年は戌年なので、ダウの犬が大きなリターンを得られるような気もします。
ということで、今回は、2018年版の「ダウの犬」と、その亜種である「S&P10種」、「ダウ・コア10種」や「S&Pコア10種」について紹介したいと思います。
ダウの犬、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種の定義
まずは、それぞれの定義を簡単に紹介します。
「ダウの犬」
毎年年末、ダウ・ジョーンズ工業株平均(ダウ30種)から配当利回りが特に高い10銘柄を選んで同じ金額だけ購入して1年保有し、翌年末にはまた10銘柄をリストアップし、新たに加わった銘柄を購入して外れた銘柄は売却する、ということを繰り返していく投資方法
「S&P10種」
ダウではなくS&P500の時価総額上位100銘柄から、配当利回りが特に高い10銘柄を選択する投資方法
「ダウ・コア10種」
「S&Pコア10種」
「S&Pコア10種」
過去15年間に一度も配当を減らしたことのないそれぞれの構成銘柄から、配当利回りが特に高い10銘柄を選択する投資方法
2018年版ダウの犬、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種の銘柄リスト
連続増配年数については、15年以上を黄色で示しました。
また、増配率については、上位5つを青色で、下位5つを赤色で示しました。
PERについては、2017年12月末時点のダウ平均のPERが約22%であったことから、22%を超えるものを赤色で示しました。
また、増配率については、上位5つを青色で、下位5つを赤色で示しました。
PERについては、2017年12月末時点のダウ平均のPERが約22%であったことから、22%を超えるものを赤色で示しました。
2017年から入れ替えのあった銘柄は以下のとおりとなっています。
〇ダウの犬
IN GE(General Electric Company)
OUT BA(Boeing Company)
〇S&P10種
IN DUK(Duke Energy)
OUT ABBV(AbbVie)
〇S&Pコア10種
IN QCOM(Qualcomm Inc.)
OUT EMR(Emerson Electric Company)
2018年版のダウの犬などをまとめた雑感
米国株式市場の過熱感が高まっていると言われていることから、2017年と比較して、配当利回りが全体的に低くなっています。
それと関連して、直近3年間の増配率についても、全体的に低くなっています。
また、昨年2017年には、ダウの犬などの構成銘柄全体のうち、ダウ平均を上回ったリターンを挙げた銘柄は5つしかありませんでした。
その5つの銘柄のうち、4つはダウコア10種に含まれる銘柄で、そのうち3つは40年以上増配を続けている企業です(マクドナルド、ウォルマート、3M)。
やはり、連続増配を続けているというのは、どのような状況でも、安定した業績を出せるのでしょう。
一方で、配当があまりにも高すぎる銘柄や、連続した増配を行っていない企業というのは、業績の安定性を欠き、結果としてリターンが低くなってしまうのかもしれません。
2018年版ダウの犬、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種で気になる銘柄
XOM,CVX
XOMとCVXについては、雑感でも考えたように、①ダウコア10種に含まれており30年以上増配を続けていること、②2018年には原油価格が上昇する可能性があること、③2017年のリターンが少なかったことなどを考えると、魅力的な銘柄に思えます。
IBM
IBMについては、①2018年版のダウの犬などの全ての構成銘柄に含まれていること、②PERが低いこと、③5年以上連続して減少していた売上高が増加に転じる可能性があること、④業績が悪くとも高い増配率を維持してきたことなどからすると、購入を検討するに値する銘柄ではないかと思います。
なお、私は、今年のNISA枠でIBMを買い増し、IBMと心中する予定です笑
今日のまとめ
- 2018年版のダウの犬、S&P10種、ダウ・コア10種、S&Pコア10種を紹介した。
- 2018年版ダウの犬などで気になる銘柄は、XOM,CVX,IBM