楽天VTIと楽天VTで簡易シーゲル推奨ポートフォリオを作成してみました

先日、楽天証券iDeCoセレクションに楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)や楽天VT(楽天・全世界株式インデックス・ファンド)が追加されました。

これを受けて、今回は、楽天VTIと楽天VTを組み合わせて、iDeCo用の簡易シーゲル推奨ポートフォリオを作成してみました。


シーゲル教授推奨ポートフォリオの確認


シーゲル教授は、「株式投資の未来」において、以下のようなポートフォリオを推奨しています。
これを円グラフにしてみるとこのようになります。

簡易シーゲル推奨ポートフォリオの考え方


楽天VTIと楽天VTには、高配当戦略、グローバル戦略、セクター投資、バリュー戦略部分に該当するものはありません。

そのため、これらは全て「米国株」として扱い、米国株、非米国株の割合が以下のように80%:20%になるように、楽天VTIと楽天VTを組み合わせることとします。



楽天VTIと楽天VTの国別構成


それでは、楽天VTIと楽天VTがそれぞれどのような国の株式で構成されているのか、確認していきます。

楽天VTIについては、100%米国株から構成されており、楽天VTの国別の構成は以下のとおりとなっています。
バンガード社HPより
約50%が米国株から構成されており、残りの50%は非米国株から構成されていることが分かります。


楽天VTIと楽天VTの組み合わせ方


このように、100%米国株から構成されている楽天VTIと、米国株と非米国株がそれぞれ50%ずつで構成されている楽天VTを、米国株80%、非米国株20%になるように組み合わせます。

この点、楽天VTIと楽天VTを3:2の比率で購入すれば、国別の構成を米国株80%、非米国株20%にすることができます。


今まで購入していた「たわらノーロード 先進国株式」との比較


楽天VTIと楽天VTを3:2の比率で組み合わせる方法と、今までiDeCo口座で積み立てていた「たわらノーロード 先進国株式」を比較してみます。

まず、「たわらノーロード 先進国株式」の国別の構成は以下のようになっています。
交付目論見書より
米国株の割合が57.86%となっており、シーゲル推奨ポートフォリオの80%と比較すると米国株の割合が低いことが分かります。

また、「たわらノーロード 先進国株式」には、楽天VTと異なり、日本株が全く入っていないという特徴もあります。

そして、「たわらノーロード 先進国株式」の信託報酬手数料は年率0.216%となっていますが、上記組み合わせの信託報酬手数料は、年率0.1976%となっています。

このように、上記組み合わせは、「たわらノーロード 先進国株式」よりもシーゲル推奨ポートフォリオに近い構成となっており、信託報酬手数料も低いことが分かります。

非米国株をどのような割合で保有するか、日本株を保有するかなど、色々な考え方はあるかと思いますが、私は、iDeCo口座については、この組み合わせで運用していきたいと思います。


今日のまとめ


  • 楽天VTIと楽天VTを3:2の割合で組み合わせると、簡易シーゲル推奨ポートフォリオを作成することができる。
  • iDeCo口座については、この組み合わせで運用していく。