私は、NISA枠については以下の表のようなシーゲル推奨ポートフォリオを目指してアメリカ株の定期購入を続けています。
少し前の1月末に、シーゲル推奨ポートフォリオのうち、「●グローバル戦略」部分と「●バリュー戦略」部分について、それぞれIBMとバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)を購入しました。
今回は、それぞれを購入した理由について紹介します。
IBM株を購入した理由
IBMについては、以前紹介したように以下の理由から購入を決めました。
- 2017年のダウの犬銘柄であるだけでなく、ダウコア10種銘柄、S&Pコア10種銘柄にも該当していること
- 1999年から2016年の増配率や直近3年の増配率が高く、今後も安定した配当が見込めること
- PERがダウ平均のPER未満であること
- 著名投資家のウォーレン・バフェットが最近買い増している銘柄であること
- IBMに勤務している友人の勧め
バークシャー・ハサウェイについて
バークシャー・ハサウェイについては、IBMと異なり、あまり聞き慣れない方も多い企業だと思います。
そこで、まずはどのような企業なのか紹介し、その後に購入した理由について述べていきます。
バークシャー・ハサウェイとは、バフェットが会長を務める投資会社です。WikiPediaでは以下のように記載されています。
バークシャー・ハサウェイ(英語: Berkshire Hathaway Inc.)は、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハに本社を置く世界最大の持株会社である。世界でも五指に入る資産家であり、「オマハの賢人」と称される著名投資家のウォーレン・バフェットが会長兼CEOを、彼の長年のパートナーであり元弁護士のチャーリー・マンガーが副会長を務め、それぞれ経営に携わっていることで知られる。バークシャー・ハサウェイには2016年現在7名の取締役及び役員がおり、子会社を通じて様々な事業を展開している企業であるが、実質的には会長兼CEOで筆頭株主でもあるウォーレン・バフェットと、副会長のチャーリー・マンガーの2人が運営する株式会社の形態をとった投資ファンドとも言われている。(WikiPediaより引用)
バークシャー・ハサウェイは、世界の企業の2016年末時点での時価総額ランキングでは、アマゾンやトマス・エジソンが設立したゼネラル・エレクトリックを凌いで4位となっています。
ちなみに、アジアでは韓国のサムスン電子が13位(27.45兆円)で最高位となっており、日本ではトヨタ自動車が28位(22.79兆円)で最高位となっています。
2016年末時点の時価総額ランキング(数字は兆円)
ちなみに、アジアでは韓国のサムスン電子が13位(27.45兆円)で最高位となっており、日本ではトヨタ自動車が28位(22.79兆円)で最高位となっています。
2016年末時点の時価総額ランキング(数字は兆円)
1 | アップル | 72.78 |
2 | アルファベット(グーグル) | 64.35 |
3 | マイクロソフト | 57.60 |
4 | バークシャー・ハサウェイ | 47.77 |
5 | エクソンモービル | 44.06 |
6 | アマゾン | 42.34 |
7 | フェイスブック | 39.66 |
8 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | 36.95 |
9 | JPモルガン・チェース | 36.49 |
10 | ゼネラル・エレクトリック | 33.04 |
バークシャー・ハサウェイを購入した理由
私がバークシャー・ハサウェイの株式を購入した理由は、主に以下の4つです。順を追って詳説していきます。
- シーゲル推奨銘柄であること
- 効率的な配当再投資を行っている企業であること
- リターンがS&P500を上回る可能性が高いこと
- 分散投資とほぼ同じ効果を得られること
1.シーゲル推奨銘柄であること
シーゲルは、推奨ポートフォリオの「バリュー戦略」部分で、バークシャー・ハサウェイの購入を勧めています。ただ、著書の中では、理由についての詳細は述べられていません。
2.効率的な配当再投資を行っている企業であること
シーゲルは、配当を再投資していくことが資産を運用するにあたっては重要だと述べていますが、配当を出していないバークシャー・ハサウェイを勧めています。その理由について考えてみます。配当金を出すと、それには税金がかかります。配当を再投資する際には、その税金を差し引いた残りを再投資することになり、さらに再投資の際には株式の購入手数料などのコストもかかります。
そして、株主への利益還元については、積極的に自社株買いを行うなどして、株価の上昇で利益を還元していくという方針を取っています。
つまり、バークシャー・ハサウェイは、通常の配当再投資より効率的な配当再投資を行っている企業ということです。
こうしたことから、シーゲルは、無配当であるにもかかわらずバークシャー・ハサウェイを勧めているものと思います。
3.リターンがS&P500を上回る可能性が高いこと
では、その株主への利益還元の実績はどうなっているのか確認してみます。「バフェットからの手紙」には、バークシャー・ハサウェイとS&P500(配当込み)の1965年以降のリターンを比較したリストがあることから、これを参考にグラフを作ってみます。
このグラフからは、バークシャー・ハサウェイのリターンが、S&P500のリターンを上回ることが多いことがわかります。1965年から2016年までの平均でみると、前者が19.0%、後者が9.7%の上昇となっています。
実際、1965年から2016年までの52年間で、バークシャー・ハサウェイのリターンがS&P500のリターンを下回った回数は12度しかありません。(ただ、12回のうち8回は2000年以降に起きていることは気になります。)
これらを考えると、バークシャー・ハサウェイのリターンは、S&P500のリターンを上回る可能性が高いものと考えられます。
4.分散投資とほぼ同じ効果を得られること
バークシャー・ハサウェイは投資会社であるため、様々な企業の株式を保有しています。2016年末時点の保有株式銘柄トップ10はこのようになっています。
今日のまとめ
- 1月末に、NISA枠を利用してIBMとバークシャー・ハサウェイを購入した。
- IBMについては、ダウの犬に含まれていることなどを理由に購入した。
- バークシャー・ハサウェイについては、効率的な配当再投資を行っている企業であり、S&P500のリターンを上回る可能性が高いことなどを理由に購入した。